最近、あまり外壁塗装使われることがなくなっているウレタン系塗料ですが、木材に対しても使用できること、塗膜が柔らかいため下地との密着に優れる、価格も高くないなど、バランスのとれた塗料としてかつては外壁塗装において頻繁に使用されていました。
そのメリットは、まず「高級感ある仕上がりになる」こと。
光沢をもった塗膜のためピカピカした高級感漂う仕上りとなります。
「樹脂の柔らかさ」も特徴で柔軟性に優れているため、地震などで建物が動いたときでもひび割れしにくくなっています。
さらに「塗料の種類が豊富」なため使用する場所に合わせ水性、強溶剤を選ぶなど選択の幅が広く、使いやすいのも特徴です。
一方デメリットは、「耐久性の難」が挙げられます。
とくにシリコン塗料と比較して、耐用年数は5年ほど差があるにも関わらず価格は変わらないと、コストパフォーマンスはあまりよくありません。
また紫外線に弱く、黄変する場合があります。
メリットである光沢感も長持ちはせず、シリコン塗料に比べその光沢保持率が低くなっています。
現在、外壁塗装で最も使用されることが多くなっている「シリコン塗料」。
アクリル系塗料の一種であり、主成分である合成樹脂が「シリコン系樹脂」であることからこの名で呼ばれています。
その最大のメリットはコストパフォーマンスの高さ。
比較的価格は安めにもかかわらず耐用年数は長く、約8~15年ほどもつと費用対効果が優れた塗料となっています。
アクリルやウレタン塗装と比較して5割ほど長い耐用年数を持つため、維持費軽減に役立ちます。
さらに「汚れにくい、紫外線に対して強い」という性質をもつため、外壁塗装に適した塗料となっています。
一方でシリコンはその含有率によって性能が大きく異なるため、用途に合わせ適切な種類を選ぶ必要があり、選択面での煩雑さがあります。
また他の塗料に比べてひび割れが起こりやすい欠点があります。
塗装初期は柔らかい塗膜ですが、年数経過により硬化しやすいため、時間が経つほどひびが入りやすくなってしまいます。